ハイテクの最終形態 楽園主義
シンギュラリティ
皆さんはシンギュラリティという言葉を聞いたことがありますか?
シンギュラリティは日本語に訳すと技術的得意点と呼ばれテクノロジーの発達によってAIの知能が人間の知能を超える時点のことを指します。つまりロボットの思考が人を超えるときです。
2045年問題
AI研究者たちの予測では、AIは2029年には人間の知能と同等になり、その後シンギュラリティは2045年頃に起こると考えられています。AIの発達はテクノロジーの進化なので本来なら歓迎されるべき内容ですが、それに伴って問題も生じると考えられています。それが2045年問題です。
人間の仕事がなくなる
現在は、なんでもこなせる強いAI、汎用型AIは誕生していませんが、一つのことに特化した特化型のAIは画像処理や音声認識などすでに多くの分野で取り入れられています。特化型AIは多くの人間の職業を奪うことになるでしょう。
そんな特化型AIですら多くの人の仕事を奪ったので、汎用型AIが誕生した場合は今ある全ての職業がAIに奪われる日が来るはずです。
失業者が大量発生するそんな未来が、AIの発達によりいつか来るのです。
現代版ローマ帝国の完成
失業者が大量にでる未来、あなたはどう思いますか?
おそらく多くの人はそう聞くと「絶対来てほしくない」「怖い」「AIなんて早くやめよう」と思うかもしれません。しかし、私はそうは思いません。「全員失業者の時代、早くこい!」と思っています。
なぜなら、その時が現代版ローマ帝国の完成だからです。
古代ローマ人の生活
古代ローマ人は現代では考えられないほどの贅沢な生活をしていました。食事の時には食事専用の服を毎日使い捨てで使い、その食事も全部無料で配られます。ご飯を食べた後にはわざと嘔吐をして胃を空にしてもう一度豪華な食事をする習慣もあったほどです。嘔吐するために喉をくすぐる鳥の羽もありました。
ローマ人は全員お金が一銭もなくとも衣食住と娯楽には全く困らない生活をしていました。
奴隷達の存在
古代ローマ人がそんな贅沢な生活を続けられたのも、ローマ帝国の征服地から無理やり連れてこられた奴隷のおかげです。ローマではローマ人が何不自由なく遊んで暮らせるように、属州から来た奴隷がすべての仕事をこなしていたのです。
ローマ人は奴隷を人間扱いはせずモノやケモノと同様に扱っていたそうです。
ロボットが奴隷になる時代
ローマ帝国では生身の人間が奴隷として働いていたため問題でしたが、現代ではロボットたちがいます。今のロボットではまだ人間の仕事を全てこなすことはできませんが、先に挙げた汎用型AIが誕生すればすべての仕事をロボットがやり人間は遊んで暮らせばよい社会つまり現代版ローマ帝国も可能になります。
ロボットを作る仕事があるだろう?ロボットを作る部品を作る仕事は?という人もいますが、ロボットを作るロボットがいて、ロボットを修理するロボットがいて、部品を作るロボット、電気を作るロボット、、、と全ての仕事ができるロボットを作っていけばそれは可能なのです。
そんな社会を楽園主義と呼びます。私はそんな未来を想像しながら今日もコツコツといつもの仕事をこなしてその時を待っています。