今回は私がフィリピンでの国際結婚の際に受けたセミナーについて記事にしていきます。
結婚ライセンス
まずフィリピンの結婚で驚いたのは結婚がライセンス制でした。日本なら年齢さえ達していれば、誰でも普通に婚姻届を提出できますが、フィリピンではまずカップルでライセンスを取得しなければなりません。
ライセンス取得には細かい手順が有りますが、大きいものだと以下の2つのセミナーを受講する必要がありました。
家族計画セミナー
フィリピンでは結婚時に全員このセミナーを受けるようです。セミナーと言っても講師(?)の方とカップルも3名で行う面談のようなものです。
こちらは10分程度で終わる簡単なセミナーでした。
内容は全てフィリピンセブ島の言語セブアノ語(ビサヤ語)で行われたので、細かい内容は分かりませんでしたが妻に聞いたところ以下のような内容だったそうです。
二人の年齢
まずカップル二人の年齢を聞かれました。人生設計を考える上で年齢は大切だからだと思います。
仕事の有無と内容
結婚してからちゃんと家庭を築けていける最低限の収入が有るかの確認だと思います。私は外国人(日本人)でドバイ在住、彼女はフィリピンで会社経営なので余裕ありと判断されたのか分かりませんが、そこまで深くは聞かれませんでした。
子供について
私の妻は30歳を超えていたので、「早く子供を作ってくださいね」と助言をされたそうです。日本だったら問題発言?になってしまうのかもしれませんが、フィリピンでは結婚前のセミナーでダイレクトにこんな事を言うのかと感心しました。
近い将来日本の人口を超えると言われるフィリピンですが、国を挙げて若いカップルに子供を作るように促していた国策の効果なのかもしれませんね。
結婚前セミナー
上に書いたセミナーとは別に25歳以下のカップルはセミナーを受ける必要があります。私はまだ25歳なので彼女と一緒に受けてきました。
家族の時間
フィリピン人は仕事を一番に考える日本人とは違い、何よりも家族や親族を大切にします。このセミナーでは家庭環境を良くするためには夫婦の時間をしっかり取るようにというお話がありました。
特に忙しくなってくると家と会社の往復だけになる夫がたまにいるがそれは最悪とのことでした。多くの日本人はこれに当てはまるのではないでしょうか?
意見は伝えよう
つぎは思っていることは夫婦同士で隠さずに素直に伝えようとのことでした。例えば、体臭が少し臭いならそれを伝えたり、なにか嫌なことがあったら相談したり、コミュニケーションを大切にしましょうというお話でした。
子供の人権
中絶が禁止されているフィリピンですが、子供の人権についてのお話もありました。フィリピンでは親がいなく路上で生活するストリートチルドレンがいます。(ただ最近はセブの中心地では前より数が減った気がします)
そんな背景からも育児放棄はしないことや家族でなにか決め事があるときは子供の意見もしっかり聞き入れて家族内のルールを決めましょうとセミナーの講師はおっしゃっていました。
経済面
貯金をしない国民性で知られているフィリピンですが、経済面での内容についてもセミナーで触れていました。内容は入ってきたお金は溜め込まずに大切な人たちのために使ったり投資に回そうという内容でした。
キリスト教では人を愛し助け合うDo for others の精神がありますが、カトリック教徒が多いフィリピンではやはりその意識は強いようです。
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まとめ
一筋縄ではいかないフィリピンの結婚ですが、今回結婚のプロセスを行う上で若いカップルの不安を国を挙げて解決しようという国の意図が伝わってきました。
日本人のほとんどの人は経験出来ないセミナーですが、日本人が忘れかけてしまっている内容も含まれていたので非常にためになりました。