コロナで明らかになった大学の効率の悪さ【講義オンライン化で得られるメリット】

ライフスタイル

こんにちは、エスカマンです。(@escamanblog

こんにちは!元私立大学勤務だったエスカマンと申します。

世界的な新型コロナウイルスの流行で社会に多くの混乱の波が押し寄せました。特に学校は長い間、休校やオンライン授業となり今までの生活とは大きく環境が変わりましたね。

そんな中、オンライン化によって今までの大学がどれだけ非効率だったのかも露呈しました。イタリアで世界最古のボローニャ大学が創立してから1000年あまりが経とうというのに講義のやり方は当時と変わっていないのでそりゃ非効率ですよね。

今回は今までの大学の効率の悪さオンライン化によって得られるメリットについて執筆します。

非効率な大学講義

大学に行ったことない人は「大学」と聞くとめちゃくちゃ勉強して頭のいいエリート集団に感じるかもしれませんが、実際は多くの大学で以下のような状況です。

  • 大学は高い給料を払ってコスパの悪い教授を何人も雇う
  • 教授は同じ授業を週に複数回、それを何年も行い給料を貰う
  • 学生はたいして勉強もせずとにかく楽に卒業証書を貰う方法を考える

教える気のない大学教授

熱心に教えてくれる教授もいますが、多くの大学教授はそこまで熱心に教えようとはしません。学生が講義をさぼってようと、寝ていようと特に注意するわけでもなく淡々と授業を続けます。

そもそも本来、大学教授を目指すような人は「自分の好きな分野を研究し続けたい」という願望から教授になることを目指すため、高校までの先生と違って「自分の専門分野を誰かに伝えたい・教えたい!」というモチベーションで教授になる人は残念ながらあまりいません。

また、学生側は大学は教育機関という認識を持つ一方、教授側は教育機関というよりは大学は研究機関という認識の方が強いため、自分の研究にプラスにならないような学生には特に自分の研究成果を教えるメリットがないのです。

学ぶ気のない学生

大学全入時代と呼ばれる現代では「周りが進学するからとりあえず大学」「親が言うからとりあえず大学」「良い企業に入るならとりあえず大学」という考えで大学に行く人が多いため、本当に学びたいという気持ちで入学してくる学生はあまりいません

「とりあえずどんな学部でもいいから大卒になってどこかの企業に入れればいいや」という気持ちで大学に通うため、学生の最大の目標は卒業であってその過程はそこまで気にしないのです。

これは学生だけではなく、親や企業も大学卒業の過程にはあまり触れないのが一因でもあります。

以上のように、そこまで教える気のない教授と別に勉強したくない学生が集まればまともな講義なんて行われるはずがありません。学生はなるべく簡単な講義をする教授の講義を選択し、教授も楽な講義を提供する悪いwin-winな関係が出来上がってしまっています。

こんなことが日本の大学偏差値ランキングトップ10に入るような一流大学でも起こっているのでそれ以下の大学はもっと悲惨かもしれません。

こんな今の講義が非効率という状況は大学も教授も学生も分かっているのに、古くから続いてきたそのやり方に誰も問題を解決しようと具体的に行動してきませんでした。

コロナ禍で普及したオンライン授業

そんな中、新型コロナウイルスへの対応で大学講義のオンライン化が急速に進み、首都圏の多くの大学で2020年春学期の講義を全てオンラインとしたり、地方でも実習が必要な一部の授業以外はオンライン対応にしました。

もちろんオンライン化は今までやってこなかった形態のため、運用上の多少の問題はでました。しかし、それもすぐに解決しそれどころか多くのメリットが見えてきました。

オンライン授業のビデオを買い取るだけ

まず、大学のメリットとしては人気教授の講義ビデオを買い取るだけで学生に講義を提供できるようになりました。

もちろん教授を全員解雇しろという意味ではありませんが、今までは一般教養など多くの分野の教授達を高額な給料を支払って雇うという方法でしたが、オンライン化によってその大学の特色ではない分野の講義は外部講師のビデオで代替することができるようになります。

何度も同じ講義をする必要がなくなる

教授のメリットは、今までは使用教室のサイズや受講人数によって何度も同じ講義をする必要がありましたが、オンライン化によって「録画した講義ビデオを見せるだけ」もしくは「LIVE中継で数千人に一気に講義を行う」という新しい働き方ができるようになります。

今まで無駄に講義に使っていた時間を研究に充てることができるため、オンライン化は教授としても嬉しい制度です。

地方の学生が地方から講義を受けられる

学生のメリットとしては、地方に住んでいた学生が大学のために上京して物価の高い東京で貧困に陥るということがなくなります。また、金銭的理由でそもそも都内への大学進学をあきらめていた人にも東京にある大学進学という目標へ向かうことができます。

「キャンパスライフがしたいんだ」という人もいるかもしれませんが、それは特に大学である必要はありますか?

オンラインサロンなどのインターネットのコミュニティや大学のオンライン化によって地方にあふれる同年代と楽しめば、今までの「大学」という縛りよりもはるかに多くの人と繋がることができます。それに通学時間もなくなるため、遊ぶ時間も増えるでしょう。

以上のようにオンライン化によって得られるメリットは数え切れません。

もちろん、理系などの実験に専門の施設が必要な場合や体育などはキャンパスに通って学生生活を送る必要がありますが、すべての大学がすべての講義をキャンパスで行う必要はなくなっていることは確かです。

まとめ

  • 今までの大学には非効率なことが多かった
  • オンライン化でその非効率な問題は解決できる

最後に…

このブログでは他にも投資節約術ライフスタイルなどについて書いているので参考にしてみて下さい。

質問やコメントはTwitterにてよろしくお願いします。

最後までお読みいただきありがとうございました。
↓のリンクをクリックしていただけると励みになります

タイトルとURLをコピーしました